K's street 投資と香港と子育て

香港駐在から日本に帰任した4児のダディ。無理せずにやっていきます。

香港のインターナショナルスクール事情

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香港のインターナショナルスクールについて、学費、授業、評価方法などを紹介します。
本当にたくさんの国籍の人がいて、楽しさ溢れる場所です。
それではお付き合い下さい。

 

インターナショナルスクールの種類

香港には様々なインターナショナルスクールがあります。
アメリカ系、カナダ系、シンガポール、韓国。
香港財団のESF, English School Fundationがあります。
日本のインターナショナルスクールもあります。
また、インターではありませんが、日本人小中学校もあります。

国籍はどこの人が多い?

多いと感じるのは、インドです。そしてインドの子たちは良くしゃべります。中国の子たちも多く感じます。香港人もいます。欧米系もいます。中東の子もいます。アフリカの子もいます。・・・ほとんど全世界ですね。

学費、月々おいくら?(HKD1=JPY14)

現在の学費は、小学校、中学校とも
安くてもHKD10,000(JPY140,000)、高くてHKD20,000(JPY280,000)です。
平均的には、HKD13,000(JPY182,000)はかかると考えてください。

日本のインターナショナルスクール(Japanese International School):HKD6,725(JPY94,150)

他のインターと比較すると破格となっています。

ちなみに日本人小中学校は下記です。

  • 日本人小学校:HKD3,825(JPY53,550)
  • 日本人中学校:HKD4,515(JPY63,210)

韓国インターは、HKD10,500(JPY147,000)です。

 

各学校の学費について一覧にまとめてみました。

月々、学期毎、一年単位など、支払い方法は学校によって異なります。一年単位のものは、12で割って月々に換算しています。また、多くのインターでは支払いが10カ月分というケースがあります。夏休みなどの長期休暇をカウントしないイメージです。

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これを見ると、日本の学校の価格破壊が著しい。恐らく、教師の給料も当然・・・比べてはダメなのかもです。

英語テストの有無、ESL(English as Second Language)について

インターと言えども 大きく分かれるのが、入学する為に英語のテストがあるかないかです。結果次第では入学を認められないケースもあります。

また、テストはあるものの、入学を受け入れる学校もあります。そのテストの結果で、ESL(English as Second Language)受講の必要・不必要が判断されます。ESLとは、英語を母国語としない学生の為にある、英語を向上させる授業のことです。日本でいう国語の時間に、クラスの皆とは一緒に授業を受けずに、このESLの教室にいって、授業をやったりします。学費にプラスしてこのESL費用を徴収されることになります。これも学校によりますが、日本人が多くいるDSC(Delia School of Canada)では、HKD3,500(JPY49,000)がかかります。(インターネット記載)

学費+ESL=HKD13,000+HKD3,500=HKD16,500(JPY231,000)となります。

ですので、香港にきて折角だから、と意気込んでインターに入れると学費の負担が重すぎることになるかもしれませんので、気を付けましょう。しかし、多くの日本企業の場合、学校費用の全額、もしくは一部負担などの教育補助があるので、実際には額面上の負担はしなくて済みます。
※教育補助関係は必ず調べましょう!!

授業内容はどんな感じ?

では授業内容はどうなのでしょうか?

算数、理科、体育、美術、音楽などは、教科として日本と同じですが、学校によるとは思いますが、進度はやや日本の方が早いイメージです。

国語に相当する英語は、文学や読書、作文などを授業でやり、宿題も出ます。

最も日本と異なるのは、社会になるのではないでしょうか?日本だと、身の回りのこと、政治、歴史、地理など、そのほとんどは日本のことになりますよね。しかし、当然といえばそうなのでしょうが、~系の場合、「~」の社会、歴史などについて授業が行われます。もちろん、親はそのようなバックグラウンドをもっていないので、へぇ~しか言えなくなると思います。

教科書はレンタル、ノートはとらない

今はどう変わっているのか分かりませんが、先生が黒板に内容を書き、子供が写す、いわば日本スタイルとは程遠いです。

私の子供のケースを紹介します。

まず、教科書については、教科によりますが、レンタルしそれを使いまわす。ですので、きれいに使うことが要求されます。その為のデポジットも支払います。

次に、先生の説明が、ホワイトボードを使い、プロジェクターを使い、そして良く生徒とコミュニケーションをとります。ですので、ノート的なものはなく、授業中に配布されるプリント用紙に、その授業中に解いたり、書いたりすることになります。

そして、先生はそれを回収し、採点、評価、子供にそのプリントを持たせ、保護者がサインをして、先生に返す。学期末に、子供に返却するという手順です。

ここで、教科書についてですが、日本の教科書は、日本人ならば無料でもらえます。道徳などの教科書ももらうことが可能です。入手先は、日本人中学校です。自ら赴くか、近くの友達にお昼ご飯をご馳走するなどしてお願いすると良いと思います。それなりに重いのでw

小学校高学年からはPC!

我が家のケースを紹介します。
小学校の高学年ともなると、授業中にパソコンを使うようになります。すみません、語弊があります。一人ひとり、パソコンを所持し、授業で使います。つまり、ノートパソコンの購入が必要となります。購入しないと、まずは先生から直接子供に伝言。アクションしないとメールが入ってきます。ちゃんと購入するように!!みたいな感じです。コストは、10万円位ですね。

ちなみに小学校低学年からiパッドが教室にあります、何台も。小さいころから最新のテクノロジーに触れています。

そして、このPCを使って、プレゼンテーションシートを自分で作成し、実際にプレゼンします。シートの作成は、宿題になったります。

人前で自分の意見を述べる練習、ディベート力を鍛えているのだと思います。

評価方法(Report  Card)

日本の場合だと、成績表でしたね。懐かしいですねw

記憶を辿ります。各教科が5段階評価、最後に先生からのコメントが少し。

こんな感じではないでしょうか?

インターの場合、各教科は同じように段階評価です。そして各教科毎に本人の評価ポイントが記載され、今後へのアドバイスがあります。

次に、取り組む姿勢?的なことも評価対象となります。例を挙げると、Responsibility(責任),Collaboration(協働),Initiative(自発性)
などです。これらの項目も評価対象になります。

評価、内申は何に使われるの?

そうですね。内申点は何に使われるのでしょうか?これも日本の場合は、推薦入試が主に内申点の影響が大きいのではないでしょうか?すなわち受験、特に推薦の場合は必要な項目ということですね。その一方、入試テストの点数で競うのが日本では一般的ではないでしょうか?

これは聞いたところによると、海外大学に行く際に、この内申点が大きく関わってくるようです。学校内でランク付けされ、そのランク毎に行ける大学の枠というのが設定されているそうです。もちろん海外大学の場合は、TOFELやIETLS、SATなどのテストでも点数をとっているのが大前提です。

つまり、地頭だけ良い、というのは基本的にはじかれる仕組みで、努力できる人柄、きちんと学問を継続できるかなどが問われているのだと思います。

アメリカの大学は入るのは簡単だけど、出るのが難しい」そんな文言を聞いたことはありませんか?出るためには、入る段階で下地ができていることが前提条件なんですね。

ですので、日頃の授業を疎かにしてはなりません。毎日の積み重ねが必要ということです。

まとめ

いかがでしたか?イメージしていたインターと同じですか?
ここでインターの特徴を箇条書きにしてみます。

  • 多国籍である
  • 学費は18万円位を想定しておく
  • 授業内容は日本とあまり遜色ない
  • 人前に出ることが鍛えらえる
  • 授業をきちんと受けることが重要
  • とにかく英語シャワー

生粋の日本人の場合、大人でも英語シャワーは結構堪えます。ですが、子供の吸収力の早さはすばらしいですね。初めはもじもじして辛いことも多いのでしょうが、そこを抜けるとなんとも元気いっぱいになり、本当に楽しそうに通っています。(元気がありすぎて困るときも多々ありw)

インターにしようかどうか迷っているのなら、まずは「入ってみたら」とアドバイスします。子供にとってもですが、親にとってもいい経験になること間違いなしです。やってみないと分かりませんよね、何事も。教育に対する概念がいかに日本風に育ってきたか、それしか知らなかった・・・。それもそのはずです、経験していませんので。

40か国を超える国籍の人たちと同じ屋根の下で学業に励む、そんな環境、羨ましい!!我が子よ、私に感謝を!!

ありがとうございました。

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